10日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.47%高の28907.52ポイントだった。中国企業指数は0.79%高の11059.67ポイント。メインボードの売買代金は概算で1904億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は序盤、米長期金利の低下を受けた米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行した。ただ、ハンセン指数の10日移動平均(大引け時点で29203.99ポイント)を超える水準では短期的な過熱感を警戒する売りが出て、中盤は前日終値付近でもみ合う場面が目立った。終値にかけて値を戻したものの、始値で回復していた心理的節目の29000ポイントを割り込んで終えた。相互取引制度を通じた中国本土の投資家による香港株売買は売り越しだった。セクター別では、情報技術と工業、医療・ヘルスケアが上げた半面、エネルギーと通信が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の美団(
03690)や舜宇光学科技(
02382)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が買われ、相場の上昇を主導。医薬品株の薬明生物技術(
02269)、石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)はともに大幅高だった。一方、時価総額が大きい中国建設銀行(
00939)とHSBC(
00005)、チャイナ・モバイル(
00941)が下げ、相場の重荷となった。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)は、証券会社による減益予想を受けて大きく売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は5営業日ぶりに反発し、1.90%高の8216.58ポイント。ネットイース(
09999)とJDドット・コム(
09618)が買われた半面、京東健康(
06618)が6%超の大幅安だった。