10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら5営業日続落。終値は前日比0.05%安の3357.74ポイントだった。深セン成分指数は0.65%高の13563.34ポイントと5営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7497億4500万元だった。
上海総合指数はおおむねプラス圏でもみ合った。前日まで4営業日続落し、約2カ月半ぶり安値を更新した後とあって、自律反発を狙った買いが入り、朝方は心理的節目の3400ポイントに近づく場面もあった。一方、このところ相場が総じて軟調に推移しており、株式市場はしばらく調整局面が続くことへの警戒感も根強く、持ち高調整の売りが引き続き重荷となった。上値の重さが意識されると、買いの勢いは次第に弱まり、結局、前日終値を割り込んできょうの取引を終えた。
セクター別では、保険・通信キャリアが全面安となったほか、造船、港湾・海運、石油の下げが目立った。半面、酒造、石炭、電力の一角が堅調。
A株市場では、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、三七互娯網絡科技集団(
002555)、港湾運営の上海国際港務(
600018)、保険大手の中国人寿保険(
601628)が大幅安。鉄鉱石価格の下落予想を嫌気して鉄鋼メーカーのアンガン・スチール(
000898)、宝山鋼鉄(
600019)が売られた。半面、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、家電のTCL科技集団(
000100)、ディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(
002027)が大幅逆行高。足元で売られていた酒造の瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)、貴州茅台酒(
600519)や、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が反発した。
上海B株指数は0.43%高の241.59ポイントと5営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.07%安の1092.33ポイントと5営業日続落した。