10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.45%高の28904.00ポイントだった。中国企業指数は1.26%高の11111.74ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1134億HKドルだった。
ハンセン指数は高くスタート。米長期金利の低下を受けて前日のNY市場で軟調だったハイテク株が上昇し、買いの勢いが香港市場に波及した。ただ、ハンセン指数の10日移動平均(前引け時点で29203.64ポイント)を超える水準では高値警戒感が広がり、一時は小幅ながら下げに転じる場面があった。始値で心理的節目の29000ポイントを回復したものの、結局同水準を割り込んで前場の取引を終えた。相互取引制度を通じた中国本土の投資家による香港株売買は売り越しとなっている。
個別では、ハイテク株の美団(
03690)や舜宇光学科技(
02382)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が大きく買われ、相場の上昇を主導。医薬品株の薬明生物技術(
02269)、石薬集団(
01093)も高い。一方、銀行株の中国建設銀行(
00939)とHSBC(
00005)がそろって下げ、相場の重荷となっている。香港地場銘柄の九龍倉置業地産(
01997)、長江和記実業(
00001)の下落も目立つ。