9日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.81%高の28773.23ポイントだった。中国企業指数は0.38%安の10973.15ポイント。メインボードの売買代金は概算で27596億5000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、序盤はマイナス圏に沈んだが、売り一巡後は切り返し、その後はおおむねプラス圏で推移した。米追加経済対策の成立見通しや、ワクチン普及による経済活動の早期正常化期待が地合いを支えたほか、前日まで大幅に3営業日続落し、約5週ぶり安値で推移していただけに自律反発を狙った買いが入った。連日で売られていたハイテク株などの高PER株を買い戻す動きが広がり、一時は29000ポイントを回復。ただ、米長期金利の上昇や米ドル高・人民元安が重荷となり、後場に入ると上げ幅を縮め、わずかながらマイナスに転じる場面もあった。
ハンセン指数構成銘柄では、電動工具大手の創科実業(
00669)が6%高。同社が4日に発表した2020年12月本決算は予想を上回ったが、市場全体が調整する中で前日まで3営業日続落した。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、香港地場系銘柄の長江和記実業(
00001)、アジア生保のAIAグループ(
01299)も高い。足元で売られていたスポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が反発した。半面、前日に高かった、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が反落したほか、通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)、本土系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)などが売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.23%安の8063.12ポイント。一時は上昇に転じたものの、勢いが続かなかった。SMIC(
00981)、金蝶国際ソフト(
00268)、ネットイース(09999、JDドット・コム(
09618)が売られた半面、猫眼娯楽(
01896)、キングソフト(
03888)、閲文集団(
00772)、快手科技(
01024)が上昇した。