9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前日比1.82%安の3359.29ポイントだった。深セン成分指数も2.80%安の13475.72ポイントと4営業日続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9867億4400万元だった。
上海総合指数は序盤に急落し、今年初めて心理的節目の3400ポイントを割り込んだ。きょうの人民元相場の基準値が今年1月4日以来の元安/ドル高水準に設定されたことで、資金流出を警戒する売りが膨らんだもよう。「国家隊」と呼ばれる中国政府系資金が買い支えに入ったと伝わり、中盤にプラス圏に浮上したものの、再び下げに転じて終えた。終値は2020年12月22日以来2カ月半ぶりの安値となった。
セクター別では、石油と軍需関連、電子部品が下げた半面、運輸、観光、鉄鋼が上げた。
A株市場では、自動車関連の重慶長安汽車(
000625)と江鈴汽車(
000550)、寧波均勝電子(
600699)、半導体関連の隆基緑能科技(
601012)、紫光国芯微電子(
002049)の下落が目立った。建機メーカーの三一重工(
600031)、監視システムの杭州海康威視数字技術(
002415)も大きく売られた。一方、大手旅行会社の中青旅控股(
600138)が8%超高。鉄鋼株の宝山鋼鉄(
600019)とアンガン・スチール(
000898)、本鋼板材(
000761)は軒並み高だった。
上海B株指数は0.25%安の240.56ポイント、深センB株指数は0.50%安の1093.12ポイントとともに4営業日続落した。