9日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比1.35%高の28924.92ポイントだった。中国企業指数は0.61%高の11082.35ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1626億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、序盤はマイナス圏に沈む場面もあったが、売り一巡後はプラス圏に切り返し、上げ幅を拡大した。米追加経済対策の成立見通しや、ワクチン普及による経済活動の早期正常化期待が地合いを支えた。米長期金利の上昇を受けて朝方は高PER銘柄の売りが続いたが、連日の大幅安で値ごろ感が意識され、買い戻しが入った。
個別では、電動工具大手の創科実業(
00669)が8%超高と急伸。同社が4日に発表した2020年12月本決算は予想を上回ったが、市場全体が調整する中で前日まで3営業日続落した。足元で売られていたスポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、ネット関連株のアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)が反発した。半面、前日に高かった衛生用品の恒安国際集団(
01044)、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が反落。人民元安を嫌気して元建て資産を多く抱える中国建設銀行(
00939)など本土銀行株も売られた。FTSEラッセルが今週12日付でグローバル指数から除外する小米集団(
01810)が続落した。