週明け8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に3営業日続落。終値は前営業日比2.30%安の3421.41ポイントだった。深セン成分指数も3.81%安の13863.81ポイントと大幅に3営業日続落した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で9792億8700万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた。前週末の米株高や、1−2月の中国貿易統計の予想上振れが好感されたほか、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)への政策期待から買いが先行した。ただ、上値の重さが意識されるとほどなくして下向きに転じ、心理的節目の3500ポイントを割り込んだ。酒造など高PER銘柄が大きく売られ、相場が調整局面に入ることへの警戒感が強まり、リスク回避の動きが広がった。香港から本土株を売買する「北向き資金」が大幅な売り越しとなり、外資の流出も嫌気された。指数はほぼ一本調子で下げ幅を広げ、終値は2020年12月30日以来の低水準となり、年初来安値を更新した。
セクター別では、軍需が全面安となったほか酒造、農業、防犯設備の下げが目立った。半面、電力、宝飾品の一角が堅調。
A株市場では、酒造の瀘州老窖(
000568)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)がストップ安をつけた。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、重機メーカーの中聯重科(
000157)、製薬の江蘇恒瑞医薬(
600276)、半導体メーカーの紫光国芯微電子(
002049)が8%超の大幅安。半面、自動車メーカーの江鈴汽車(
000550)がストップ高となったほか、電力関連の国投電力控股(
600886)、建材メーカーの方大集団(
000055)が大幅逆行高。第三者割当増資を実施したオンラインゲームメーカーの三七互娯網絡科技集団(
002555)も買われた。
上海B株指数は1.54%安の241.17ポイント、深センB株指数は0.98%安の1098.61ポイントとともに3営業日続落した。