5日のNY株式相場は大幅反発。米2月雇用統計が強い結果となり早期景気回復期待が高まったほか、一時、今年最高まで上昇した米10年債利回りが反転したことも安心感につながった。ダウ平均は100米ドル以上上昇してスタート後、157米ドル安まで下落したが、長期金利の低下を受けて656ドル高まで上昇し、572.16ドル高(+1.85%)とほぼこの日の高値圏で終了。S&P500も1.02%安まで下落後、1.95%高で終了し、ナスダック総合は2.57%安まで急落後、1.55%高で終了。主要3指数そろっての4日ぶり反発となった。米10年債利回りは前日の1.55%から一時、今年最高となる1.62%台まで上昇したが、1.57%台で終了した。2月雇用統計では、非農業部門雇用者数が37.9万人増と前回の4.9万人増から大きく改善し、市場予想の18.2万人増も上回った。失業率も6.2%と市場予想や前回の6.3%から改善した。
業種別では原油高を好感したエネルギーの3.87%高を筆頭にS&P500の全11セクターが上昇。資本財、コミュニケーション、素材、生活必需品、ヘルスケアも2%超上昇し、ITと金融も1.9%以上値上がりした。一方、一般消費財が0.72%高と騰落率の最下位。ノルウェー・クルーズ・ライン(-12.3%)、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(-5.6%)、カーニバル(-4.8%)のクルーズ株が軒並み下落したほか、時価総額上位のテスラも3.8%下落し業種指数の重しとなった。
週間では、ダウ平均が563.93ドル高(+1.82%)と大幅に反発し、前週の下落幅(561.95ドル)を回復。S&P500も0.81%高と3週ぶりに反発したが、ナスダック総合は2.06%安と3週続落となった。業種別週間騰落率は、エネルギーが10.09%高、金融が4.29%高、資本財が3.08%高となり、コミュニケーション、素材、公益も2%超上昇。一方、一般消費財が2.82%安となり、ITと不動産がともに1.36%下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 31029.18 31580.33 30766.81 31496.30 572.16 1.85
S&P500 3793.58 3851.69 3730.19 3841.94 73.47 1.95
NASDAQ 12860.04 12941.21 12397.05 12920.15 196.68 1.55
CME225先物 28900.00 29220.00 28300.00 29180.00 420.00 1.46
FT100 6630.52 6630.52 6630.52 6630.52 -20.36 -0.30
DAX 13958.54 14068.03 13868.20 13920.69 -135.65 -0.96
為替(ドル/円) 106.99 107.99 106.97 107.97 0.98 0.91
WTI先物 64.16 66.42 63.82 66.09 2.26 3.54
金(Gold)先物 1695.30 1705.70 1683.00 1698.50 -2.20 -0.13
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。