5日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.47%安の29098.29ポイントだった。中国企業指数は0.29%安の11292.22ポイント。メインボードの売買代金は概算で2404億3000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ、安くスタート。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受けて4日に米長期金利が上昇し、香港でも投資家心理が悪化した。もっとも、ハンセン指数は次第に下げ幅を縮小し、始値で割り込んでいた節目の29000ポイントを回復。中国の李克強首相がきょう開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)での政府活動報告で、実勢貸出金利を引き下げる方針を示したこともあって、後場にはプラス圏に浮上する場面もあった。セクター別では、素材や医療・ヘルスケアが下げた半面、通信が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、ハイテク株のテンセント(
00700)と小米集団(
01810)が売られ、相場の重荷となった。バイオ医薬の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)、電動工具の創科実業(
00669)も安い。一方、中国の大手銀行である中国工商銀行(
01398)、携帯通信最大手のチャイナ・モバイル(
00941)、石油会社のペトロチャイナ(
00857)が上昇し、一定の下支えとなった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は続落し、2.1%安の8634.22ポイント。オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780)、ヘルステックの 阿里健康(
00241)が急落した。半面、オンラインゲームや企業用ソフトウエアを手掛ける金蝶国際ソフト(
00268)、キングソフト(
03888)が大幅高。