5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続落。終値は前日比0.04%安の3501.99ポイントだった。深セン成分指数も0.03%安の14412.31ポイントと小幅に続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8764億4500万元だった。
上海総合指数は心理的節目の3500ポイントを下回って寄り付くと、序盤は軟調に推移した。米長期金利の上昇を受けて前日のNY市場が下落したことが嫌気されたほか、割高感の強い銘柄やここ最近上昇していた銘柄を中心に売りが広がった。ただ、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)がきょう開幕し、2021年の経済成長率目標が「6%以上」に設定されたことなどが明らかになる中、政策支援期待などから徐々に下げ幅を縮小すると、一時プラス圏に浮上する場面も見られた。指数はかろうじて3500ポイントを守ったが、前日終値をわずかに下回ってきょうの取引を終えた。セクター別では、鉄鋼、非鉄金属、航空・空港運営が売られる半面、証券と造船が全面高。酒造や石油も買われた。
A株市場では、宝山鋼鉄(
600019)やアンガン・スチール(
000898)が大きく売られたほか、春秋航空(
601021)や中国アルミ(
601600)の下落も目立った。半面、政府活動報告で、株式発行の認可制から登録制への移行を着実に進める方針が示されたことを受け、招商証券(
600999)や東方証券(
600958)が買われた。
上海B株指数は0.43%安の244.93ポイント深センB株指数は0.25%安の1109.53ポイントとともに続落した。