4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に反落。終値は前日比2.05%安の3503.49ポイントだった。深セン成分指数も3.46%安の14416.06ポイントと大幅に反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9720億4000万元だった。
上海総合指数は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、マイナス圏で軟調に推移した。指数は前日に2%近く上昇した後とあって、利益確定売りが相場の重しとなった。市場ではリスク選好ムードが後退しており、全国政治協商会議がきょう開幕し、あす5日には国会に当たる全国人民代表大会(全人代)が開幕することから、内容を見極めようと様子見姿勢も強まった。指数は一時、心理的節目の3500ポイントを下回る場面もあったが、かろうじて同水準を守ってきょうの取引を終えた。セクター別では、酒造、建材、医療などが売られた半面、石油、石炭、鉄鋼などが買われた。
A株市場では、割高感が意識され、貴州茅台酒(
600519)や瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)など酒造株が大幅に下落した。中聯重科(
000157)や紫金鉱業集団(
601899)の下落も目立った。半面、河北省の唐山市地域で大気汚染防止のため二酸化炭素の排出規制が強化されたことを受け、鋼材の供給が抑制されて価格が押し上げられるとの見方からアンガン・スチール(
000898)などが大幅高となった。
上海B株指数は1.27%安の245.99ポイント、深センB株指数は1.13%安の1112.34ポイントとともに反落した。