4日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。前場終値は前日比2.55%安の29118.30ポイントだった。中国企業指数は2.81%安の11337.87ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1182億6000万HKドル。
ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた後、じりじりと下げ幅を拡大した。米長期金利の上昇を受け、割高感を意識して高PERのハイテク株を中心に売りが膨らんだ。中国本土で全国政治協商会議がきょう開幕し、あす5日には国会に当たる全国人民代表大会(全人代)が開幕する予定だが、重要イベントを前に目先の利益をいったん確定する動きが強まった。
個別では、割高感から医薬品受注開発の薬明生物技術(
02269)、ネット関連株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)の下げが目立った。前日に高かったスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)が大幅に反落。2020年12月本決算が市場予想を上回った創科実業(
00669)も利益確定売りに押された。半面、中国銀行(
03988)の香港子会社、中銀香港(
02388)が逆行高。ゴールドマン・サックスは最新リポートで同銘柄の出遅れ感を指摘し、目標株価を引き上げた。