2日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.21%安の29095.86ポイントだった。中国企業指数は0.81%安の11361.35ポイント。メインボードの売買代金は概算で2327億2000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高を好感して序盤はプラス圏で推移したものの、マイナス圏に沈むと、一時、心理的節目の29000ポイントを下回る場面もあった。香港政府の陳茂波・財政司司長(財務長官)が株式の取引に課す印紙税の税率について、一段の引き上げの可能性を排除しない考えを示したとの報道を受けて売りが膨らんだが、後にさらなる印紙税の引き上げは考えていないと伝わった。一方、中国銀行保険監督管理委員会の主席を務める郭樹清氏がきょう、新型コロナウイルスの流行以来、各国が積極的な財政政策と極度に緩和的な金融政策を講じたことで、副作用が一部現れ始めていると指摘。海外の金融市場のバブル崩壊に懸念を示したことで、投資家心理が悪化したもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、銀河娯楽(
00027)と中国蒙牛乳業(
02319)が4%超下げたほか、CNOOC(
00883)やペトロチャイナ(
00857)も3%超下落した。半面、中国生物製薬(
01177)や創科実業(
00669)が買われた。
この他では、「先旧後新」方式の増資を通じて正味44億HKドル超を調達する計画を発表した国美零售(
00493)が18.97%安。半面、自動車向け空調大手、サンデンホールディングスの増資を引き受け子会社化することを発表した海信家電集団(
00921)が6%超上昇。ハンセン指数の改革結果が公表されたことを受け、指数への採用期待から快手科技(
01024)も買われた。