2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比1.21%安の3508.59ポイントだった。深セン成分指数も0.71%安の14751.12ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9175億2200万元だった。
上海総合指数は高く始まった。米長期金利の上昇一服や米経済活動の正常化が進むとの見方から買いが先行した。ただ、一巡後は下げに転じ、後場に心理的節目の3500ポイントを割り込む場面があった。終値は同節目を上回ったものの、2月5日以来ほぼ1カ月ぶりの安値。今週後半に「両会」(全国政治協商会議・全国人民代表大会)の開幕を控え、模様眺めムードが広がったほか、流動性の引き締まりが警戒されたもよう。
セクター別では、非鉄金属や貴金属、石油が売られる半面、石炭やセメント・建材、電力が買われた。
A株市場では電子部品メーカーの歌爾(
002241)、立訊精密工業(
002475)、三安光電(
600703)がそろって上昇。サンデンホールディングスの増資を引き受けて子会社化すると発表した海信家電集団(
000921)はストップ高を付けた。監視システム大手の杭州海康威視数字技術(
002415)、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)は続伸した。一方、白酒大手の貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)、瀘州老窖(
000568)が軒並み反落。ソフトウエア開発の用友網絡科技(
600588)、化学大手の万華化学集団(
600309)の下げもきつい。
上海B株指数は0.15%安の245.75ポイント、深センB株指数は0.79%安の1098.89ポイントとともに反落した。