週明け1日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比1.21%高の3551.40ポイントだった。深セン成分指数は2.41%高の14857.34ポイントと6営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8731億8800万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、終始プラス圏で推移した。前週末に2%超下げ、約3週ぶり安値を付けた後とあって、買い戻しが優勢。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を3月5日に控え、政策期待が地合いを支えた。業績速報などを手がかりとした個別物色が活発だった。米長期金利の上昇が一服し、時間外取引でダウ先物が上げたことも安心感につながったもよう。
セクター別では、化学繊維、鉄鋼、素材、非鉄金属などが高い。半面、証券、保険、銀行など金融株の一角がさえない。
A株市場では、家電量販店最大手の蘇寧易購集団(
002024)がストップ高。2020年12月本決算の速報値は赤字転落となったものの、10−12月期の売り上げ回復などが好感されたもよう。重機の三一重工(
600031)、中聯重科(
000157)、鉄鋼の宝山鋼鉄(
600019)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)が大幅高となったほか、前週末に売られていたBYD(
002594)、鄭州宇通客車(
600066)など自動車株が反発した。半面、株主割当増資計画を発表した証券大手の中信証券(
600030)が急落。20年通期純利益が1%の小幅増益(速報値)にとどまった酒造の江蘇洋河酒廠(
002304)が軟調だった。
上海B株指数は1.13%高の246.13ポイントと4営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.68%高の1107.65ポイントと反発した。