25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に反落。終値は前日比2.12%安の3509.08ポイントだった。深セン成分指数は2.17%安の14507.45ポイントと5日続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9068億3600万元だった。
上海総合指数は安く寄り付くと、終始マイナス圏で推移した。米長期金利の上昇を警戒して前日の米株式市場や、きょうのアジア市場がそろって急落する中、リスクを回避する動きが広がった。心理的節目の3500ポイントに近づく水準では底堅さをみせたものの、終値は今月8日以来、約3週ぶり安値をつけた。
セクター別では、保険、銀行が全面安。このところ物色された石炭、非鉄金属なども下げがきつい。半面、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を3月5日に控え、政策期待から環境関連が買われた。
A株市場では、金融株の中国人寿保険(
601628)、招商銀行(60003)や、豚肉大手の牧原食品(
002714)が大幅安。金相場の急落を嫌気して産金株の紫金鉱業集団(
601899)が売られた。自動車メーカーのBYD(
002594)やテクノロジー関連の歌爾(
002241)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、鉄道車両大手の中国中車(
601766)も安い。半面、環境関連の東江環保(
002672)、風力発電設備の新疆金風科技(
002202)などが逆行高を演じた。
上海B株指数は1.04%安の243.38ポイントと3日続落。深センB株指数は0.59%安の1100.15ポイントと反落した。