25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.59%高の3585.05ポイントだった。深セン成分指数は0.28%安の14828.80ポイントと4日続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で9341億7200万元だった。
上海総合指数は、前日終値が8日以来ほぼ2週間ぶりの安値だっただけに、買い戻しが優勢。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を5日に控え、政策期待も高まった。中国指導部が陸運と空運、水運を一体的に整備する「国家総合立体交通網計画綱要」を公表したと伝わった。また、中国当局が住宅用地供給制度の改革を巡るとの報道を受けて不動産株が買われ、相場を押し上げた。中盤には、前日に割り込んでいた心理的節目の3600ポイントを回復したが、終盤に高値警戒の売りが出て、結局は同水準を下回って引けた。
セクター別では、保険が軒並み高のほか、不動産、銀行、建設、建材が上げた。半面、化学、樹脂、酒造が下げた。
A株市場では、不動産開発業者の上昇が目立ち、華夏幸福基業(
600340)と万科企業(
000002)がストップ高。招商局蛇口工業区控股(
001979)、保利発展控股集団(
600048)も急上昇した。保険株の中国平安保険(
601318)と中国太平洋保険(
601601)は反発。インフラ建設の中国中鉄(
601390)、建機メーカーの中聯重科(
000157)も高い。一方、自動車メーカーの江鈴汽車(
000550)と鄭州宇通客車(
600066)、車載電池メーカーの国軒高科(
002074)が大幅安。風力発電設備の新疆金風科技(
002202)も売られた。
上海B株指数は0.01%安の245.93ポイントと小幅に続落。深センB株指数は0.65%高の1106.69ポイントと4日ぶりに反発した。