25日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅反発。前場終値は前日比2.15%高の30356.40ポイントだった。中国企業指数は2.63%高の11812.05ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1482億9000万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、心理的節目の30000ポイントに乗せてスタート。序盤は同節目を割り込む場面もなったが、下値の堅さを確認するとほどなくして上向きに転じ、上げ幅を拡大した。米国の超緩和的金融政策の長期化や追加経済対策法案の成立、新型コロナウイルスワクチンの普及で経済が正常化することへの期待から買い戻しが優勢。本土市場で上海総合指数が4日ぶりに反発し、3600ポイントを回復したことも安心感につながった。
個別では、不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)がそろって大幅高。中国当局が進める住宅用地供給制度の改革が大手にとって有利に働くとの見方が買いを誘ったもよう。医薬株の中国生物製薬(
01177)が大幅に3日続伸。時価総額の大きい欧州金融大手のHSBC(
00005)、テンセント(
00700)も上昇し、指数を押し上げた。半面、2020年12月本決算が予想を下回ったビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)は約5%下げ、逆行安となった。