24日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比2.99%安の29718.24ポイントだった。中国企業指数は3.36%安の11509.73ポイント。メインボードの売買代金は概算で3530億HKドルと大商いだった。
ハンセン指数は小高くスタート。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が23日、上院銀行委員会の公聴会で金融緩和を続ける考えを改めて強調し、買い安心感につながった。ただ、一巡後は下げに転じ、次第に下げ幅を拡大して心理的節目の30000ポイントを割り込んだ。幅広いセクターで売りが優勢となり、終値は9日以来ほぼ2週間ぶりの安値だった。米長期金利の上昇を受け、割高感が出ていたニューエコノミー株からバリュー株に乗り換える動きが重荷となったもよう。きょうのダウ平均先物と中国本土相場の下落も投資家心理を冷やした。
ハンセン指数構成銘柄では、取引所運営の香港証券取引所(
00388)が9%近く下げた。香港政府が2021−22年度の財政予算案で株式取引に課す印紙税を引き上げると伝わり、嫌気する売りが膨らんだ。石油株のCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)、ハイテク株の美団(
03690)と舜宇光学科技(
02382)、小米集団(
01810)、テンセント(
00700)も大幅に下落。半面、医薬品株の中国生物製薬(
01177)が前日に続き大幅高。香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)、中電控股(
00002)も続伸した。
ハンセンテック指数は5営業日続落し、5.10%安の9360.95ポイント。構成32銘柄のうち31銘柄が下落した。キングソフト(
03888)と金蝶国際ソフト(
00268)、快手科技(
01024)の下げがきつい。上昇は同程芸龍(
00780) だけだった。