23日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.03%高の30632.64ポイントだった。中国企業指数は0.13%高の11909.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で2674億6000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、ほどなくして切り返すと、上げ幅を広げた。米追加経済対策の成立や新型コロナウイルスワクチンの普及に伴う世界経済の正常化期待、中国の景気拡大見通しなどが買いを支えた。もっとも、節目の31000ポイントに近づく水準では伸び悩んだ。短期的な相場過熱感が上値を抑え、後場後半はおおむね30700ポイント付近でもみ合った。
ハンセン指数構成銘柄では、中国生物製薬(
01177)が12%高と急伸。BofAセキュリティーズは新型コロナワクチンメーカーの北京科興中維生物技術による利益貢献がバリュエーションに反映されていないとして、目標株価を大幅に引き上げた。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)も大幅高。中国本土からマカオへの渡航者について、新型コロナの感染対策として講じられていた隔離措置などがきょうからすべて免除されたことが手掛かりとなった。新世界発展(
00017)など香港不動産株や、アジア生保のAIAグループ(
01299)が買われた。半面、スマホ大手の小米集団(
01810)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)などが下げた。
ハイテク関連の32銘柄で構成するハンセンテック指数1.14%安の9863.82ポイント。前日大引け後に構成銘柄に加わった快手科技(
01024)が5%超安と続落。半面、映画オンラインチケット大手の猫眼娯楽(
01896)、オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780)が大きく買われた。