23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.17%安の3636.36ポイントだった。深セン成分指数は0.61%安の15243.25ポイントと続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆215億3300万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いたものの切り返し、中盤はおおむね高く推移。中国景気の拡大見通しを背景に金利の先高観が広がり、金融株が買われて相場を押し上げた。ただ、前日に続いて割高感が強まった銘柄の売りが重荷となり、終盤に指数が再びマイナス圏に沈んで引けた。
セクター別では、通信が軒並み安のほか、石炭、食品・飲料、ソフトウエアが下げた。半面、銀行、保険、石油、化学肥料が上げた。
A株市場では、自動車関連の下げがきつい。自動車メーカーの鄭州宇通客車(
600066)、BYD(
002594)、重慶長安汽車(
000625)、部品メーカーの浙江世宝(
002703)、華域汽車系統(
600741)がそろって売られた。前日高かった紫金鉱業集団(
601899)は急落。安徽コンチセメント(
600585)はセメント価格の下落を嫌気する売りに押された。一方、音声認識技術の科大訊飛(
002230)が値幅制限の上限(ストップ高)まで買われた。空運株の中国国際航空(
601111)と春秋航空(
601021)、製紙株のチェンミン・ペーパー(
000488)は大幅に反発。中国太平洋保険(
601601)も高い。
上海B株指数は0.75%安の247.99ポイントと7営業日ぶりに反落。深センB株指数は1.04%安の1121.35ポイントと続落した。