週明け22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日ぶりに反落。終値は前営業日比1.45%安の3642.44ポイントだった。深セン成分指数は3.07%安の15336.95ポイントと大幅に反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2934億1600万元だった。
上海総合指数は心理的節目の3700ポイントに乗せて寄り付いた。前場は節目付近でもみ合ったが、後場に入ると下向きに転じ、下げ足を速めた。春節(旧正月)の連休を挟んで前週末まで5営業日続伸し、約5年半ぶり高水準で推移しているだけに、相場の過熱が警戒された。節目付近の上値の重さが意識されると、利益確定売りが一気に加速し、指数はきょうの安値圏で引けた。春節前に大きく買われた酒造株などが売りに押され、地合いを悪化させた。
セクター別では、酒造のほか、家具、航空・宇宙関連、証券の下げが目立った。半面、非鉄金属、鉄鋼、貴金属、石油が堅調だった。
A株市場では、宜賓五糧液(
000858)、瀘州老窖(
000568)、貴州茅台酒(
600519)など酒造株が軒並み大幅安。家電の美的集団(
000333)、海爾智家(
600690)、宅配大手の順豊控股(
002352)も大きく下げた。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)が大幅に続落。半面、鉄鋼の内蒙古包鋼鋼聯(
600010)、アンガン・スチール(
000898)がストップ高を付け、逆行高を演じた。
上海B株指数は0.85%高の249.87ポイントと6営業日続伸、深センB株指数は1.13%安の1133.11ポイントと6営業日ぶりに反落した。