19日のNY株式相場はほぼ横ばい。前日引け後にイエレン米財務長官長が1.9兆米ドルの経済対策の必要性を強調したことで朝方は景気敏感株を中心に堅調に推移したが、長期金利が上昇し将来のインフレ高進が懸念されたことや、主力ハイテク株の一角が利益確定売りに押されたことで午後に失速した。ダウ平均は一時154米ドル高まで上昇し、2日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新したが、0.98米ドル高(+0.00%)とほぼ横ばいで終了した。S&P500も0.42%高まで上昇したが、0.19%安で終了し4日続落となった。ハイテク株主体のナスダック総合は0.07%高と4日ぶりに小幅反発して終了した。小型株指数のラッセル2000は2.18%高と4日ぶりの大幅反発となった。週間ではダウ平均が35.92米ドル高(+0.11%)とわずかながら3週続伸した一方、S&P500が0.71%安、ナスダック総合が1.57%安とともに3週ぶりに反落した。
業種別では景気敏感セクターが軒並み高。素材が1.85%高、エネルギーが1.64%高、資本財が1.60%高となり、金融も1.16%上昇。一方、公益が1.51%安、生活必需品が1.12%安、ヘルスケアが1.15%安とディフェンシブ・セクターが下落した。フェイスブックが2.91%安、ネットフリックスが1.46%安、アルファベットが0.81%安となり。コミュニケーションも1.07%下落した。ITは0.15%安。強い見通しが好感されたアプライド・マテリアルズが5.32%高となったものの、ビザが2.21%安、マイクロソフトが1.16%安となり業種指数の重しとなった。経済指標は1月中古住宅販売件数が669万件と市場予想の661万件を上回った。前月比では1.5%減の予想に反して0.6%増と2カ月連続で増加した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 31504.13 31647.53 31469.34 31494.32 0.98 0.00
S&P500 3921.16 3930.41 3903.07 3906.71 -7.26 -0.19
NASDAQ 13929.20 13985.58 13842.60 13874.46 9.11 0.07
CME225先物 30125.00 30315.00 29745.00 30200.00 160.00 0.53
FT100 6624.02 6624.02 6624.02 6624.02 6.87 0.10
DAX 13941.40 14026.18 13892.72 13993.23 106.30 0.76
為替(ドル/円) 105.69 105.74 105.25 105.51 -0.19 -0.18
WTI先物 60.18 60.32 58.60 59.26 -1.27 -2.10
金(Gold)先物 1774.60 1790.90 1759.00 1777.40 2.40 0.14
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。