19日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.16%高の30644.73ポイントだった。中国企業指数は0.54%高の12106.77ポイント。メインボードの売買代金は概算で2532億8000万HKドル。
ハンセン指数は続落して始まった。前日のNY市場で、長期金利の先高観測を背景にハイテク株などが下げた流れを引き継いだ。ただ、10日移動平均(大引け時点で30048.17ポイント)が下値支持として意識され、売りが一巡した後は下げ幅を縮小。軟調に推移していた中国本土相場が上げに転じたこともあって、ハンセン指数は大引けにかけて切り返した。前日から再開している相互取引制度を通じた本土投資家の香港株売買(南向き取引)は買い越しで、相場の支えとなった。セクター別では、通信と素材が買われた半面、エネルギーが売られた。
ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン大手の小米集団(
01810)や生保大手の中国平安保険(
02318)が買われ、相場の上昇を主導した。通信株のチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)は大幅に続伸。医薬品株の石薬集団(
01093)、香港不動産株の長江実業集団(
01113)と新鴻基地産(
00016)も上げた。半面、原油先物相場の下落を背景に、石油株のシノペック(
00386)とCNOOC(
00883)の下げがきつい。銀行株のHSBC(
00005)と中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国ネット通販のアリババ集団(
09988)も下落。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)は続落した。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は続落し、0.29%安の10560.97ポイント。前日安かった同程芸龍(
00780) と閲文集団(
00772)が大きく買い戻された。一方、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)が続落した。