19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続伸。終値は前日比0.57%高の3696.17ポイントだった。深セン成分指数は0.35%高の15823.11ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆425億7300万元だった。
上海総合指数は、前場はほぼマイナス圏で軟調に推移したが、後場に入ってプラス圏に浮上した。指数は春節(旧正月)の連休を挟んで前日まで4営業日続伸した後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったが、新型コロナウイルスワクチンの接種拡大を背景に相場の先高観は根強く、買いが広がった。ただ、心理的節目の3700ポイントに近づく場面では、上値の重さが目立った。指数は結局、2015年8月19日以来、約5年半ぶりの高値を連日で更新してきょうの取引を終えた。セクター別では、保険が全面高となったほか、建材や繊維・アパレルなどを中心にほぼ全セクターで買いが優勢だった。
A株市場では、銅先物相場の上昇を受けて江西銅業(
600362)や雲南銅業(
000878)、銅陵有色金属集団(
000630)などが買われたほか、中国家電量販店チェーン大手、国美零售(
00493)創業者の黄光裕氏が同社の営業を1年半以内に立て直す方針を明らかにしたことを受け、系列の*ST国美通訊設備(600898)がストップ高を付けた。半面、中国文化旅遊部が2020年の国内旅行者数が延べ30億2200万人にとどまり、前年比で52%減少したと発表したことを受け、中国旅遊集団中免(
601888)などが売られた。
上海B株指数は1.19%高の247.77ポイント、深センB株指数は1.09%高の1146.01ポイントとともに5営業日続伸した。