19日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.85%安の30335.51ポイントだった。中国企業指数は0.67%安の11960.62ポイント。メインボードの売買代金は概算で1344億2000万HKドルと、半日で大台の1000億HKドルを超えた。
ハンセン指数はマイナス圏でもみ合い。前日のNY市場で、長期金利の先高観測を背景にハイテク株などが下げた流れを引き継いだ。原油先物相場の下落を受けた石油株の売りも目立つ。きょうのダウ平均先物や中国本土相場の下落も投資家心理を冷やしたもよう。もっとも、ハンセン指数の10日移動平均(前引け時点で30017.25ポイント)が支持線として意識され、下値は堅い。前日から再開している相互取引制度を通じた本土投資家の香港株売買(南向き取引)は買い越しで、一定の下支えとなった。
個別では、スマートフォン関連の舜宇光学科技(
02382)と小米集団(
01810)、インターネットサービスのアリババ集団(
09988)と美団(
03690)、テンセント(
00700)がそろって続落。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)も売られた。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、英金融大手HSBC(
00005)の下げがきつい。一方、通信株のチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)が大幅に続伸している。医薬品株の石薬集団(
01093)、香港不動産株の長江実業集団(
01113)も高い。