休場明け18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.55%高の3675.36ポイントだった。深セン成分指数は1.22%安の15767.44ポイントと4営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆851億8900万元だった。
上海総合指数は高く始まった。春節(旧正月)連休中の世界的な株高と商品相場の上昇を受け、ほぼ全面高となった。新型コロナウイルスのワクチン接種が拡大するほか、主要国が緩和的な金融政策を当面続けるとの見方も買い安心感を支えたもよう。始値で心理的節目の3700ポイントを上回ったことで高値警戒の売りが上値を抑え、結局は同節目を割り込んで引けた。ただ、終値は2015年8月19日以来5年半ぶりの高値となった。きょうの中国人民銀行(中央銀行)の公開市場操作(オペ)が大幅な吸収超過となり、短期金利が上昇したことも懸念されたもよう。
セクター別では、貴金属と保険、化学肥料が軒並み高のほか、非鉄金属、石炭、石油が大幅に上昇。一方、酒造の一角が逆行安を演じた。
A株市場では、素材株やエネルギー株の上昇が目立った。チェンミン・ペーパー(
000488)、中国アルミ(
601600)、陝西煤業(
601225)が値幅制限の上限(ストップ高)まで買い進まれた。自動車株の鄭州宇通客車(
600066)もストップ高を付けたほか、鉄鋼株のアンガン・スチール(
000898)、シノペック(
600028)も高い。半面、家電大手の美的集団(
000333)と監視システムの杭州海康威視数字技術(
002415)が急落。白酒メーカーの貴州茅台酒(
600519)と瀘州老窖(
000568)、調味料大手の仏山市海天調味食品(
603288)の下げもきつい。
上海B株指数は0.38%高の244.86ポイント、深センB株指数は0.40%高の1133.67ポイントとともに4営業日続伸した。