17日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日続伸。終値は前日比1.10%高の31084.94ポイントだった。中国企業指数は1.60%高の12171.05ポイント。メインボードの売買代金は概算で2079億8000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に利益確定売りが先行し、反落して始まった。ただ、新型コロナウイルスのワクチン接種の拡大や主要国の金融緩和の継続を背景に経済活動への正常化期待は根強い。指数は序盤に切り返し、幅広いセクターで買いが優勢となった。後場に心理的節目の31000ポイントを上抜け、2018年6月12日以来、終値ベースで約2年8カ月ぶりの高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、インターネットサービスのテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、生保大手の中国平安保険(
02318)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)が大きく買われ、相場の上昇をけん引。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、石油株のCNOOC(
00883)は大幅に続伸した。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)が7%超と急伸した半面、舜宇光学科技(
02382)が下げ、明暗を分けた。香港不動産株の恒隆地産(
00101)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)は反落した。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は5営業日続伸し、前日比2.34%高の10945.22ポイントだった。オンライン映画チケット販売の同程芸龍(
00780) が15.02%高。中国の春節(旧正月)映画の興収増加を手掛かりに買いが膨らんだ。ネット専業損保の衆安在線財産保険(
06060)も大幅高。一方、前日に上場来高値を更新した華虹半導体(
01347)は大幅に下落した。