10日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。終値は前日比1.91%高の30038.72ポイントだった。中国企業指数は1.79%高の11810.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で1759億8000万HKドル。
ハンセン指数は前日終値を320ポイント上回って寄り付いた後、金融株やIT株主導でほどなく30000ポイントの大台を回復した。新型コロナウイルスワクチンの普及や経済回復見通しなどを背景に相場の先高観は根強く、買いが広がった。その後は大台を回復した後の達成感や春節(旧正月)の連休を前に持ち高調整の売りも出て上値は伸び悩んだが、終値は1月25日以来の高値を連日で更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)とテンセント(
00700)がそろって上場来高値を更新したほか、新CEO人事を発表した香港証券取引所(
00388)も高い。中国人民銀行(中央銀行)が9日発表した金融統計で、国内金融機関による1月の人民元建て貸付残高増加額が3兆5800億元と過去最高を記録したことが好感され、交通銀行(
03328)や中国建設銀行(
00939)も買われた。半面、CNOOC(
00883)や碧桂園(
02007)が軟調だった。
この他では、先週5日に上場した快手科技(
01024)が13.23%高と好調。銅先物価格の上昇を受けて紫金鉱業集団(
02899)や五鉱資源(
01208)も買われた。「恒馳」3モデルを公開した中国恒大新能源汽車(
00708)は19.07%高と急伸した。