9日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比0.53%高の29476.19ポイントだった。中国企業指数は0.37%高の11602.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で1499億3000万HKドル。
ハンセン指数は高くスタート。前日のNY市場で主要な3株価指数がそろって史上最高値を更新した流れを引き継ぎ、米国の追加経済対策が早期に成立して景気回復を後押しするとの期待から買いが先行した。きょうの中国本土相場が次第に上げ幅を広げて終えたことも投資家心理を支えた。春節(旧正月)連休を前に持ち高を整理する動きもあり、前場にハンセン指数が一時マイナス圏に沈む場面があったものの、終値は1月25日以来ほぼ2週間ぶりの高値圏だった。セクター別では、素材と工業、エネルギーが高い半面、通信が逆行安。
ハンセン指数構成銘柄では、前日大引け後に1月の業務統計を発表した吉利汽車(
00175)、舜宇光学科技(
02382)が高い。食品・飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)とバドワイザーAPAC(
01876)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、医薬品株の薬明生物技術(
02269)は大幅に反発した。原油先物相場の上昇を受け、石油株のCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)がそろって買われた。一方、前日高かった創科実業(
00669)が急落した。不動産株の中国海外発展(
00688)、繊維株の申洲国際集団(
02313)もさえない。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は4営業日ぶりに反発し、前日比2.10%高の9961.71ポイント。前日大引け後に2020年10−12月決算を発表した華虹半導体(
01347)が11.43%高と急伸。キングソフト(
03888)、BYDエレクトロニック(
00285)も大きく買われた。半面、オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780) の下げがきつい。