9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に続伸。終値は前日比2.01%高の3603.49ポイントだった。深セン成分指数も2.36%高の15630.57ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8373億5400万元だった。
上海総合指数はほぼ終日プラス圏で堅調に推移した。前日の米株高が好感されたほか、中国経済の回復見通しや「両会」(全国政治協商会議および全国人民代表大会)の開催を3月上旬に控え、相場の先高観は根強く、幅広いセクターに買いが入った。指数は寄り付きからほぼ一本調子で上げ幅を拡大し、心理的節目の3600ポイントを突破すると、1月25日以来、約2週間ぶりの高値で取引を終えた。セクター別では、航空・宇宙、石炭、造船がほぼ全面高となったほか、非鉄金属や建材を中心にほぼ全セクターで買いが優勢だった。
A株市場では、金先物価格の上昇を受けて紫金鉱業集団(
601899)が高いほか、ここ最近下げていた上海国際機場(
600009)は買い戻しが入って5%超上昇。科大訊飛(
002230)や中聯重科(
000157)の上昇も目立った。半面、上海銀行(
601229)や中国光大銀行(
601818)など銀行株の一角が下落した。
上海B株指数は1.46%高の243.24ポイント、深センB株指数は2.21%高の1106.72ポイントとともに続伸した。