9日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。追加経済対策が早期に成立して景気回復を後押しするとの期待から前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。ただ、春節（旧正月）連休を前に持ち高調整の売りが相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.09％高の3535.59ポイントで推移している。セクター別では、非鉄金属、貴金属、化学繊維などが買われる半面、保険が全面安。港湾・海運、証券なども売られている。

　9日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日のNY市場で主要な3株価指数がそろって史上最高値を更新した流れを引き継ぎ、米国の追加経済対策が早期に成立して景気回復を後押しすると期待する買いが先行。原油先物相場の続伸を受けた関連銘柄の上昇も相場を支えている。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比0.21％高の29382.41ポイントで推移している。個別では、時価総額が大きいAIAグループ（01299）やテンセント（00700）が買われ、相場の上昇を主導。石油株のペトロチャイナ（00857）とCNOOC（00883）、繊維株の申洲国際集団（02313）も上げている。半面、不動産デベロッパーの恒基兆業地産（00012）と中国海外発展（00688）、電動工具大手の創科実業（00669）が売られている。

                                 始値    前日比    騰落率 (%)

 上海総合指数                  3539.77      7.32      0.21

 上海B株指数                    239.62     -0.11     -0.05

 深セン成分指数               15330.30     60.67      0.40

 深センB株指数                 1084.52      1.73      0.16

 滬深300指数（CSI300指数）     5584.17     19.61      0.35