週明け8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.03%高の3532.45ポイントだった。深セン成分指数も1.75%高の15269.63ポイントと4営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8061億9600万元だった。
上海総合指数はほぼ終日プラス圏で推移した。序盤にマイナス圏に沈む場面もあったものの、心理的節目の3500ポイント挟んでもみ合った後、前引けにかけて徐々に上げ幅を拡大した。前週末まで3日続落した後とあって買い戻す動きが広がったほか、流動性に対する懸念も後退し、投資家心理が改善した。春節(旧正月)後の相場の先高観は根強いものの、持ち高調整の売りも出て、後場に入って上値は伸び悩んだ。セクター別では、化学肥料、観光、化学繊維、非鉄金属などが買われた半面、造船、保険、酒造などが売られた。
A株市場では、豚肉需要の増加を受けて牧原食品(
002714)や新希望六和(
000876)が高い。自動車向け人工知能(AI)チップを手掛ける新興企業「地平線(ホライゾン・ロボティクス)」に投資すると報じられた長城汽車(
601633)は5%超上昇。大型連休を前に万達電影(
002739)や中国電影(
600977)など映画関連も買われた。半面、上海国際機場(
600009)は3月2日にロックアップが解除される8億3300万株について、支配株主がさらに1年間は売却しない方針を明らかにしたものの、5%超下落した。
上海B株指数は1.19%高の239.73ポイントと8営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.96%高の1082.79ポイントと反発した。