5日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.60%高の29288.68ポイントだった。中国企業指数は0.02%安の11561.32ポイント。メインボードの売買代金は概算で2393億7000万HKドル。
ハンセン指数は終始、プラス圏の狭いレンジで推移した。上昇率が1%を超えると過熱感が警戒された半面、10日移動平均(大引け時点で29153.35ポイント)に迫る水準では下げ渋った。米新規失業保険申請件数が予想より強い結果だったことで、4日のNY市場でダウ平均など主要な米株価指数が上昇し、香港市場の投資家も運用リスクが取りやすくなったもよう。快手科技(
01024)の新規株式公開(IPO)に応募して一時的に「凍結」されていた投資家の資金がハイテク株買いに向かい、相場を押し上げた面もあった。セクター別では、一般消費財と金融が上げた半面、工業と素材が下げた。
きょうメインボードに新規上場した快手科技は、公開価格比160.9%高の300.00HKドルで取引を終えた。ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が買われ、相場の上昇を主導。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、電動工具メーカーの創科実業(
00669)、香港不動産株の恒隆地産(
00101)が続伸した。半面、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は続落。製薬の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)も売られた。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は続落し、前日比1.03%安の9795.16ポイント。前日大引け後に2020年10−12月決算を発表したSMIC(
00981)が10.62%安と急落。平安健康医療科技(
01833)、中興通訊(
00763)の下げもきつい。一方、クラウドサービスを手掛ける金蝶国際ソフト(
00268)、キングソフト(
03888)が高い。