5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.16%安の3496.33ポイントだった。深セン成分指数も0.65%安の15007.30ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8911億800万元だった。
上海総合指数はプラス圏での推移が目立った。前日の米株高が好感されたほか、中国の景気回復見通しや流動性に対する懸念の後退を背景に買いが広がった。また、2020年12月本決算や業績見通しを手がかりに個別物色の動きもみられた。ただ、来週の春節(旧正月)連休を前に持ち高調整の売りが相場の重しとなり、大引け間際にマイナス圏に沈むと、節目の3500ポイントを下回ってきょうの取引を終えた。セクター別では、石炭、素材、電子部品、化学繊維などが売られた半面、銀行株が全面高。観光、空港運営なども買われた。
A株市場では、TCL科技集団(
000100)や重慶長安汽車(
000625)、万達電影(
002739)が大幅安。大手会計事務所、デロイトのスタッフが監査の過程で不正行為があったと内部告発したとの報道を嫌気し、シノトランス(
601598)は3%近く下落した。半面、中国光大銀行(
601818)がストップ高近くまで買われたほか、大型連休を前に中国旅遊集団中免(
601888)や中国国際航空(
601111)も高かった。
上海B株指数は0.34%安の236.90ポイントと7営業日続落、深センB株指数は0.52%安の1072.52ポイントと反落した。