5日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.52%高の29265.95ポイントだった。中国企業指数は0.16%高の11582.40ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1435億8000万HKドル。
ハンセン指数はプラス圏で堅調に推移。上昇率が1%を超える水準では過熱感が警戒され、前引けにかけて上げ幅を縮小したものの、10日移動平均(前引け時点で29151.07ポイント)を回復して前場の取引を終えた。米新規失業保険申請件数が予想より強い結果だったことで、4日のNY市場でダウ平均など主要な米株価指数が上昇し、香港市場の投資家も運用リスクが取りやすくなった。個人投資家の投機的な買いで前週に急騰したゲームストップ株などが、4日に大きく下落したことも買い安心感につながった。きょうの中国本土相場の上昇も好感された。
個別では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、取引場運営の香港証券取引所(
00388)が買われ、相場の上昇を主導。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、海外売上高比率が高い申洲国際集団(
02313)と創科実業(
00669)がそろって続伸した。半面、スマートフォン大手の小米集団(
01810)が大幅に4日続落。製薬の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も売られた。きょうメインボードに新規上場した快手科技(
01024)の前場終値は303.60HKドルと、公開価格を164%上回った。