3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.47%安の29110.75ポイントだった。中国企業指数は0.03%高の11612.25ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1232億8000万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前日に心理的節目の29000ポイントを回復し、約1週間ぶり高値を付けただけに、利益確定売りが相場を押し下げた。中国人民銀行(中央銀行)によるきょうの公開市場操作が4営業日ぶりに吸収超過となり、春節前の流動性緩和に対する期待が後退したもよう。もっとも、29000ポイントに近づく水準では下げ渋り、下値が堅かった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)が大幅安。前日大引け後に発表した2020年10−12月期決算は市場予想を上回ったものの、張勇会長が業績説明会で傘下金融会社、アントグループの事業の先行きと上場計画の再開について「重大な不確実性がある」との見方を示したことが嫌気されている。香港不動産株の恒隆地産(
00101)、ビールメーカーのバドワイザーAPAC(
01876)、第三者割当増資を発表した医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)も安い。半面、ネット関連株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、石油メジャーのCNOOC(
00883)が買われた。