2日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.23%高の29248.70ポイントだった。中国企業指数は1.35%高の11609.02ポイント。メインボードの売買代金は概算で2255億HKドル。
ハンセン指数は節目の29000ポイントに乗せて寄り付いた後、プラス圏で堅調に推移した。前日の米株高が好感されたほか、きょうの中国本土市場で流動性への懸念が後退し、上海総合指数が上昇したことも買い安心感につながった。ハンセン指数は後場に入って上げ幅をやや縮めたものの、1月27日以来、約1週間ぶりの高値を付けてきょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、上海「科創板」への上場計画を発表した石薬集団(
01093)が9%超上昇。今週5日に新型コロナウイルスワクチンの第1弾がマカオに到着すると伝わり、銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)も買われた。原油価格の上昇を受けてCNOOC(
00883)も高い。大引け後に2020年10−12月期決算を発表予定のアリババ集団(
09988)も3%超上昇した。半面、創科実業(
00669)や中国海外発展(
00688)がさえなかった。
この他では、傘下の京東物流の分離上場に向け、今月中にも香港証券取引所に申請を行うと報じられたJDドット・コム(
09618)が5%超上昇。クレディ・スイスが目標株価を大幅に引き上げたウェイチャイ・パワー(
02338)は10%超上昇した。半面、HSBCが目標株価を引き下げた華能国際電力(
00902)が後場に入って下落した。