2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.81%高の3533.68ポイントだった。深セン成分指数は2.07%高の15335.66ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9009億9800万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、序盤は節目の3500ポイントを割り込み、マイナス圏に沈む場面もあったが、ほどなく切り返し、もみ合いながら上げ幅を拡大した。中国人民銀行(中央銀行)による公開市場操作は3営業日連続で供給超過となり、資金ひっ迫に対する懸念が後退。短期金利の指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)翌日物は先週後半に3%を超え、2015年3月以来の高水準まで上昇していたが、今週に入ってからは低下が続き、きょうは2.3130%に下がった。セクター別では、酒造、通信キャリア、食品・飲料、自動車が高い。半面、航空・空港運営、石炭が売られた。
A株市場では、重慶長安汽車(
000625)、ウェイチャイ・パワー(
000338)がストップ高を付けたほか、BYD(
002594)、広州汽車集団(
601238)、華域汽車系統(
600741)、浙江世宝(
002703)など自動車・部品メーカーの上昇が目立った。重慶長安汽車や、新エネ車の新興ブランド上海蔚来汽車(NIO)や広州小鵬汽車科技(XPEV)が発表した1月の新車販売台数がそろって好調だったことが材料視された。会長が自社株式の買い増し計画を発表したスーパーマーケット大手の永輝超市(
601933)が大幅高。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)も8%超の上昇。半面、空港運営の上海国際機場(
600009)がストップ安。2020年12月本決算が3%増益となった平安銀行(
000001)や、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、完美世界(
002624)が下げた。
上海B株指数は0.28%安の239.26ポイントと4営業日続落し、深センB株指数は0.90%高の1078.92ポイントと続伸した。