2日の香港市場は前日の米株高を受けて堅調に推移するか。1日のNY株式相場は反発。先週の波乱要因となったゲームストップ株などの急騰による市場混乱への懸念が和らいだ。先週1週間で400%高(5倍)と急騰したゲームストップは30.77%安と大幅に反落し、先週278%高(3.8倍)となったAMCエンターテインメントも0.30%高とほぼ横ばいとなったことで、空売りポジションの損失拡大によるヘッジファンドの破綻懸念や、換金売り懸念が後退し、幅広い銘柄が買い戻された。
同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)やAIAグループ(
01299)、アリババ集団(
09988)が香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日の終値を100ポイント超上回る水準で寄り付くことになる。
香港市場では2020年12月本決算の速報値や業績見通しの発表が相次いでおり、個別株を物色する動きも強まりそうだ。なお、きょうはアリババ集団(
09988)が2020年10−12月期決算を発表する予定。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は、売上高が2129億4800万元、純利益が458億8000万元。