1日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶり反発。終値は前営業日比0.64%高の3505.28ポイントだった。深セン成分指数も1.36%高の15024.24ポイントと3営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8567億3500万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、後場に入ると上向きに転じ、心理的節目の3500ポイントを回復した。1月31日ときょう午前中に発表された官民の1月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がとも市場コンセンサス予想を下回ったことを嫌気し、上値の重さが目立つ場面もあったが、相場の底堅さを確認すると次第に買い戻しが優勢。業績見通しなどを手掛かりとした物色が相場を支えたほか、短期金利と指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)翌日物の低下を受けて資金ひっ迫懸念が後退したことも安心感につながった。
セクター別では、製紙、化学繊維、石炭、医療が高い。半面、航空・空港運営、証券の一角がさえない。
A株市場では、2020年12月本決算の黒字転換見通しを発表した生薬メーカーの東阿阿膠(
000423)がストップ高。増益見通しを発表した紫金鉱業集団(
601899)が約9%の上昇。環境関連の東江環保(
002672)、重機の中聯重科(
000157)、豚肉大手の牧原食品(
002714)も高い。半面、赤字見通しを発表した空港運営の上海国際機場(
600009)、 LCD用ガラス基板メーカーの東旭光電科技(
000413)がストップ安となったほか、減益見通しを明らかにした大手バスメーカーの鄭州宇通客車(
600066)が大幅逆行安を演じた。
上海B株指数は1.70%安の239.92ポイントと3営業日続落し、深センB株指数は0.24%高の1069.28ポイントと3営業日ぶりに反発した。