29日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反発。前場終値は前日比0.35%高の28652.12ポイントだった。中国企業指数は0.47%高の11387.84ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1203億6000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。前日終値は15日以来ほぼ2週間ぶり安値だっただけに、前日までに売り込まれた銘柄を中心に買い戻しが先行。28日のNY市場で主要3株式指数がそろって反発したことで、投資家が運用リスクをとりやすくなった。ただ、きょうの香港時間午前にダウ平均先物が下落しており、ハンセン指数は次第に上げ幅を縮小した。中国の短期金利の上昇も懸念材料。指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は28日に3%を超え、29日もさらに上昇して2015年3月以来の高水準にある。中国人民銀行(中央銀行)は今週の公開市場操作(オペ)で、3週ぶりに資金の吸収超過に転じた。
個別では、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)が大幅に反発。ハイテク株のテンセント(
00700)、美団(
03690)、舜宇光学科技(
02382)、小米集団(
01810)もそろって買われた。半面、前日高かった恒安国際集団(
01044)とバドワイザーAPAC(
01876)が売られた。不動産株の碧桂園(
02007)、九龍倉置業地産(
01997)も安い。中国ネット通販のアリババ集団(
09988)は大幅に続落。