28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に反落。終値は前日比1.91%安の3505.18ポイントだった。深セン成分指数も3.25%安の14913.21ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9155億8000万元だった。
上海総合指数は前日の米株安を嫌気し、終日マイナス圏で軟調に推移した。世界各地で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、景気の下押しが警戒された。また、短期金利の上昇を受け、中国の金融当局が政策のスタンスを引き締めに転換するとの見方が浮上し、投資家のリスク選好度が低下した。指数は徐々に下げ幅を拡大すると、大引け間際に一時、節目の3500ポイントを下回る場面もあったが、3500ポイントをわずかに上回ってきょうの取引を終えた。セクター別では、造船、石炭、保険、港湾・海運などを中心に幅広いセクターで売りが優勢だった。半面、宝飾、証券などの一角が買われた。
A株市場では、歌爾(
002241)や中国国際コンテナ(
000039)がストップ安近くまで売られたほか、三一重工(
600031)や海爾智家(
600690)も5%前後下げた。半面、MSCIが一部指数から除外するとしていた決定を実施しないと発表し、中国核能電力(
601985)と中国船舶重工(
601989)が上昇。中国長江電力(
600900)や安徽古井貢酒(
000596)も買われた。
上海B株指数は0.74%安の245.71ポイントと反落、深センB株指数も1.49%安の1070.49ポイントと反落した。