27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反発。終値は前日比0.11%高の3573.34ポイントだった。深セン成分指数も0.40%高の15413.84ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9231億4800万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の相場となり、方向感を欠いた。心理的節目の3600ポイントを上値のめどとして意識する売りが出たものの、前日終値が19日以来1週間ぶりの安値だっただけに、買い戻しが指数を押し上げた。中国人民銀行(中央銀行)の易綱行長が26日の世界経済フォーラムのオンライン会合で、金融政策で経済を支え続けると表明し、投資家心理の支えとなったもよう。
セクター別では、銀行が軒並み高のほか、石炭、化学繊維、メディアが上げた。半面、酒造や貴金属、非鉄金属が下げた。
A株市場では、第三者割当増資計画について山東省国有資産監督管理委員会の認可を取得したと発表したウェイチャイ・パワー(
000338)が8%超高。中堅銀行の寧波銀行(
002142)、興業銀行(
601166)も高い。監視カメラシステムの杭州海康威視数字技術(
002415)、建機メーカーの三一重工(
600031)と中聯重科(
000157)は反発した。半面、スマートフォン電子部品の欧菲光集団(
002456)が大幅に反落。金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)、食品株の仏山市海天調味食品(
603288)も売られた。白酒メーカーの貴州茅台酒(
600519)と宜賓五糧液(
000858)、コンテナメーカーの中国国際コンテナ(
000039)は続落した。
上海B株指数は0.70%高の247.54ポイントと4営業日ぶりに反発。深センB株指数は1.36%高の1086.63ポイントと反発した。