26日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比2.55%安の29391.26ポイントだった。中国企業指数は2.22%安の11695.43ポイント。メインボードの売買代金は概算で2789億2000万HKドル。
ハンセン指数は前日に回復した節目の30000ポイントを下回って寄り付いた後、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大した。前日は2%超上昇し、約2年7カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったほか、本土市場の下落も嫌気された。また、インド軍が25日、中国との国境地帯で20日に衝突が発生したと発表し、中国とインドの対立激化なども警戒された。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に上場来高値を更新していた香港証券取引所(
00388)が7%超下げたほか、テンセント(
00700)と美団(
03690)もそろって大幅下落し、指数を押し下げた。創科実業(
00669)や薬明生物技術(
02269)の下落も目立った。半面、九龍倉置業地産(
01997)や恒隆地産(
00101)が買われた。
この他では、2020年12月本決算で投資不動産の評価益を除いた純利益が40−50%減少する見通しを発表した中国金茂(
00817)が16%超下落。半面、テンセントが株式12%を取得することが明らかになった百奥家庭互動(
02100)は41.40%高と急騰した。抗体医薬品研究開発会社の買収で基本合意したと発表した四環医薬(
00460)は28.77%高。