26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比1.51%安の3569.43ポイントだった。深セン成分指数は2.28%安の15352.42ポイントと5営業日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆140億5300万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、ほどなくして心理的節目の3600ポイントを割り込んだ。前日に約5年1カ月ぶり高値を更新した後とあって、利益確定売りが優勢。米MSCIが中国船舶重工(
601989)など中国企業5社を新たに指数構成銘柄から除外すると発表したことを受け、海外資金の流出に対する懸念が再び意識されたほか、サキ米大統領報道官がトランプ前政権の強硬な対中路線は当面維持する考えを示したことで、米中関係の改善に対する期待が後退した。指数はじりじりと下げ幅を拡大し、今月19日以来、1週間ぶりの安値で引けた。
セクター別では、保険が全面安。軍需関連、酒造、医療、証券が売られた。半面、貴金属、航空・空港運営、石炭が堅調だった。
A株市場では、前日に高かったディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(
002027)が大幅に反落。招商証券(
600999)、東方証券(
600958)、新華人寿保険(
601336)など金融株の一角が大きく下げたほか、家電の海爾智家(
600690)、テクノロジー関連の大族激光科技産業集団(
002008)、立訊精密工業(
002475)、通信設備の中興通訊(
000063)が安い。半面、20年12月本決算の増益見通しを発表した養豚関連の牧原食品(
002714)、同業の新希望六和(
000876)、格安航空会社の春秋航空(
601021)が大幅逆行高を演じた。
上海B株指数は0.69%安の245.82ポイントと3営業日続落、深センB株指数は1.51%安の1072.08ポイントと続落した。