週明け25日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反発。終値は前営業日比2.41%高の30159.01ポイントだった。中国企業指数は2.42%高の11960.49ポイント。メインボードの売買代金は概算で2869億HKドルと大商いだった。
ハンセン指数は高く寄り付き、前場にほぼ一本調子で上げ幅を拡大した。前週末に幅広い銘柄が下げただけに、買い戻しが先行。22日のNY市場でナスダック総合が3日連続で史上最高値を更新したことを受け、ハイテク銘柄が買われて相場を押し上げた。後場に入り、心理的節目の30000ポイントを超える水準で伸び悩む場面があったものの、終盤に一段高となって引けた。終値は2018年6月15日以来ほぼ2年7カ月ぶり高値だった。きょうの中国本土相場とダウ平均先物が上昇した上、相互取引制度を通じた中国本土の投資家による買越額が200億HKドルに迫り、投資家心理を強気に傾けたもよう。セクター別では情報技術と素材、消費財が高い半面、エネルギーとコングロマリットが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が約11%高と急伸し、上場来高値を更新。生活サイト運営の美団(
03690)は大幅に続伸した。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)も大きく買われた。半面、石油株のペトロチャイナ(
00857)とシノペック(
00386)が大幅に続落した。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)も大幅に下げた。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は3営業日ぶりに大幅反発。終値は前営業日比4.51%高の10206.61ポイントと、2020年7月の指数算出以来、初めて10000ポイントの大台に乗せた。テンセントのほか、衆安在線財産保険(
06060)とSMIC(
00981)、鴻騰六零八八精密科技(
06088)の上昇率が10%を超えた。一方、阿里健康(
00241)、同程芸龍(
00780) など4銘柄が逆行安。