22日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.60%安の29447.85ポイントだった。中国企業指数は1.78%安の11677.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で2441億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、次第に下げ幅を拡大。終値は18日以来4日ぶりの安値となった。先進国の新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない上、中国本土では1月中旬から新規感染者数が連日100人を超えており、経済活動の鈍化を警戒した売りが幅広いセクターで優勢となったもよう。一部メディアは香港政府が今週末に一部地区でロックダウンを実施する検討に入ったと報じた。23日のNY市場でダウ平均が小幅ながら3営業日ぶりに反落した上、きょうの香港時間にダウ平均先物が下げたことも地合いを悪化させた。セクター別ではエネルギーと素材、金融が安かった半面、医療・ヘルスケアが逆行高を演じた。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)とHSBC(
00005)、ハイテク株のアリババ集団(
09988)と小米集団(
01810)が売られて相場の重荷だった。CNOOC(
00883)は5.57%安と急落。指数算出会社のMSCIが一部指数から除外すると発表し、嫌気された。カジノ株の銀河娯楽(
00027)、保険株の中国人寿保険(
02628)の下げもきつい。一方、ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)が上げている。前日下げた薬明生物技術(
02269)は大きく買い戻された。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は0.45%安の9765.76ポイント。半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)が大幅に反落し、通信機器の中興通訊(
00763)も売られた。一方、阿里健康(
00241)とBYDエレクトロニック(
00285)が反発した。