21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続伸。前場終値は前日比0.17％高の30012.19ポイントだった。中国企業指数は0.02％安の11947.49ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1481億9000万HKドル。

　ハンセン指数は前日終値を挟んでもみ合った。前日の米株高が好感されたほか、相場の先高観も根強く、指数は節目の30000ポイントを突破すると、一時30135.50ポイントまで上昇した。ただ、前日まで5営業日続伸した後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなり、上げ幅を縮小したが、30000ポイントを守って前場の取引を終えた。

　個別では、時価総額の大きいHSBC（00005）が2％超上昇し指数を押し上げた。中国生物製薬（01177）や香港証券取引所（00388）も高い。テンセント（00700）は一時700HKドルの大台に乗せた。半面、アリババ集団（09988）や小米集団（01810）、中国海外発展（00688）が売られた。

　21日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。前場終値は前日比1.30％高の3629.61ポイントだった。深セン成分指数も1.85％高の15505.29ポイントと続伸。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6497億8200万元だった。

　上海総合指数は高く寄り付いた後、序盤は心理的節目の3600ポイントの手前でもみ合ったが、同節目の上抜くとほぼ一本調子で上げ幅を拡大した。中国の国務院（内閣に相当）が20日に全体会議を開き、今年3月の全国人民代表大会（全人代、国会に相当）に提出する政府活動報告や、第14次5カ年計画（2021−25年）および2035年長期目標綱要の草案を討議したと伝わり、政策期待が買いを誘った。米政権交代で強硬な対中制裁の動きがいったん和らぐとの見方も安心感につながったもよう。

　セクター別では、非鉄金属、石炭、化学繊維、素材が高い。証券も買われている。半面、宝飾品、有料道路、自動車の一角がさえない。

　上海B株指数は0.34％高の251.27ポイント、深センB株指数は0.06％安の1094.52ポイントだった。