20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.47%高の3583.09ポイントだった。深セン成分指数も1.46%高の15223.36ポイントと反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9156億5000万元だった。
上海総合指数は小安く始まったものの、序盤に切り返した。中国人民銀行(中央銀行)が緩和に傾いた金融政策スタンスを維持するとの見方が根強いほか、中国景気の堅調な回復を示す指標が投資家心理を支えたもよう。もっとも、前日に続いて心理的節目の3600ポイントに迫る水準では高値警戒感が広がり、上値は重かった。後場寄り直後には、利益確定売りに押されて小幅ながらマイナス圏に沈む場面があった。
セクター別では、自動車と非鉄金属、鉄鋼、医療が上げた。半面、保険が全面安となったほか、銀行、通信、不動産が下げた。
A株市場では自動車関連の上昇が目立ち、江鈴汽車(
000550)が続伸。自動車部品を手掛ける寧波杉杉(
600884)と浙江世宝(
002703)がストップ高を付けたほか、華域汽車系統(
600741)が買われた。鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)も大幅高。前日下げたレーザー機器の大族激光科技産業集団(
002008)、風力発電設備の新疆金風科技(
002202)は買い戻された。一方、不動産株の万科企業(
000002)と保利発展控股集団(
600048)、緑地控股集団(
600606)が売られた。保険株の中国太平洋保険(
601601)と新華人寿保険(
601336)は反落。家電メーカーの珠海格力電器(
000651)も大幅安だった。
上海B株指数は0.14%高の250.41ポイント、深センB株指数は0.79%高の1095.18ポイントとともに反発した。